ニューヨークに留学していた時、私は初対面のポーランド人とルームシェアをしていました。
どうして初対面の子と?という疑問も出ると思うので説明を。家賃の高いニューヨークでは現地の人でもルームシェアはよくあること。私の場合は短期間での留学だったので、学校の系列のアパートである寮にてステイすることにしました。その寮でも単身という選択肢もあったのですが、それもやはり高く。せっかくの機会なので英語を使う練習にと思ってルームシェアにしました。
相手は1つ年下の女の子で、英語もすごく上手で留学は何度も経験したことがあって。初めてのニューヨークと言っていたのですが、その雰囲気を一ミリも感じさせない慣れっぷりでかっこよかったです(憧れのブロンドヘアっていうだけで、ただただカッコよく見えてました)。
部屋は広いのですが、空間を仕切るものはなく、常に相手が見えている状態です。最初は英語や生活への不安があったのですが、それよりもだんだんと相手の事が気になってくるもので。そういえばあの子、最近学校に行ってないな、でも夜すごい出かけるな、などなど。「学校行かないの?体調悪い?」と聞くと、最初の頃は体調が良くないと言っていたのですが、だんだん打ち解けてくると本心を話してくれたのか「せっかくニューヨークにきてまで学校に行くのはもったいない!」と言っていました。もっと色んな所に行って、たくさんショッピングしたい!と。その言葉の通り彼女のスペースには毎日色んな購入品が並べられていまし、夜は香水を振りまいて友達とよく遊びに出かけているのを見届けてました。
私は、家から近い距離にある学校に通わせてもらっていたので、どんな日も中高の6年間、毎日休まず登校していました。その名残なのか、ニューヨークでもしっかり登校!でもこれって普通だよね、って。同じスクールに通う他の日本人もそうでした。
でも、ルームメイトの考えも理解はできます。せっかく13時間かけて飛んできたんだし!って。そこで1日だけ学校を休んで週末にカナダへ行ってナイアガラの滝を見てきました(やることが急すぎてルームメイトに心配されましたが)。
今思えばこういうのって価値観の違いから生まれるものですよね。でもそれは決して日本人だから、ポーランド人だからではないです。個人のお話。学校に行かないとだけ聞くとマイナスイメージが生まれてしまうけれど、学校では学べないことってたくさんあります。行くことだけが正解じゃないんだなと。私もナイアガラの滝に到着するまでに、頭フル回転で英語を使ったり、カナダでのアクティビティに参加したり色々学ぶことがありました。最終的には、もちろん、行ってよかったです!本当に!
この他にも生活する上でたくさんの違和感、価値観の違いを感じました。でも私だけでなく、ニューヨークで出会った年下の男の子も感じていたようで。4歳年下の彼はかなりアクティブで、考え方もしっかりしていて、すごく面白いので海外で感じた価値観についてのエピソードをシェアしてもらいました。
日本代表メンバーとして参加したAPYLCでは、国籍の異なる生徒たちが一つのグループに分かれ議論をしたのですが、その中で価値観の違いによる意見の不一致がありました。最終日にプレゼンテーションを発表するのが目標で皆でその目標に向かって準備をしていたのですが前日になっても間に合わず、準備時間内に終えることができませんでした。
そこで、私が「この後も残って仕上げ よう」と提案したのですが、中には、「自分の自由時間をつぶしてまでやりたくない」といって部屋に帰ってしまったり、先に寝てしまう子がいました。そこで私を含む残りのメンバーが「私たちはここまでやったから後はここやってね」という風に他のメンバーに課題を与え、なんとかプレゼンテーションに間に合わせることができました。
この経験から、仕事に対する価値観の違いを痛感しました。
Thank you, Ken @k.t0713
このことから分かるのは、課題に取り組む姿勢の違いですね。日本人は働きすぎだとか、真面目だとかよく聞きますが、こういうことだったのかもしれません。授業が始まる時に着席している人はクラスの半分くらい。ベルの後にコーヒーを片手に入ってくるのも当たり前なのです。
外国人は〜〜と言うのは違いますが、強いて比較するのであれば、時間の使い方の違いもあるかもしれません。自分のことが大事だからこそ、学校や仕事を最優先!ではない感じ。この記事を読んでくださっている方の中には、そんなのおかしいって思う人もいるかもしれませんが、海外カルチャーが好きな人だと「あ〜よく海外ドラマで見るやつだ〜」って思いません?私もそっち派です。
こういった違いは直すものでなくて、寄り添うものだと思います。今までのその人の経験や環境によって違うのは当たり前だからです。今回は海外留学での経験を元にしたので、日本人と外国人という枠組みで話したのですが、日本人同士でも、もちろん友達同時でも生じ得ることです。
価値観の違いを噛み砕くと色々ありますが、今回のように考え方の違いや物事の優先度の違いが例にあがります。違って当然だと突き放すのではなく、理解しようとする気持ちが大事です。
私は留学を通して、語学だけではない多くのことを学ぶことができました。